地域医療研修プログラム2025(2025.06.09)
研修目標
地域基盤型/志向性医学教育の考えを基に以下を目標とする
①診療所医療の実際、特に地域における役割を知る
②日常的な健康問題・疾患のマネージメントを理解し、
ある程度実践できる
③医療面接、身体診察の基本と日常的な検査の特性を
知り、論理的な診断推論ができる
④在宅医療の経験を通して、外来・入院医療との違い
を知る
⑤予防医療、特に予防接種、乳幼児健診、特定健診、
(がん検診)の実際を知る
研修場所と期間
当院(トータルファミリーケア北西医院)にて、4週間、9時開始17時頃終了、
研修日は月から金曜日の当院診療カレンダーに基づく
ただし休診日が多い場合、土曜日午前も検討する。
研修方略①
9時からの午前外来と午後の訪問診療+外来約30分後、それぞれ振りかえりを行う。
振りかえり時にはわからなかったこと、驚いたこと、気になったことなどを午前最低3つ午後1つは用意する。
外来研修を16時ころまで行い、その後課題を決め、レポート作成のための自習とする。
課題は1日を振り返って、その中から特に気になったもの等を設定する。
レポートは翌日午前外来終了後の振り返り時に発表する。(発表時間は10分間程度、形式は自由)
研修方略②
研修1週目後半から主に午前外来において、数名の患者の医療面接と身体診察を行い、自ら診療計画を立て、報告。
フィードバックを受け、最後に診療録をまとめる。
研修3週目以降は外注検査オーダー案と処方案を入力まで行った後報告する。
第1週の金曜日に3~5分間自己紹介をパワーポイントで行う。
最終週の金曜日に30分間、多職種による勉強会の講師を務める(研修終了発表会)。
研修方略③
1歳半、3歳健診、BCG,学校健診、介護認定審査会などの医師会業務を見学する。
迅速検査以外も希望があれば予防接種、採血、点滴などを実際に行う。
最終日には窓口業務、調剤、外来看護、病児保育の見学を行う。
応接室兼職員研修室のパソコンでUpToDate、DynaMed、今日の臨床サポート等の検索が可能。また当院蔵書の閲覧が可能(無断持ち出し厳禁)である。
研修方略④
ショートレクチャー
➀身体診察Ⅰ:バイタルサイン、頚静脈、心音、呼吸音など
②身体診察Ⅱ:眼底、鼓膜、神経スクリーニングなど
③介護保険と主治医意見書、訪問看護指示書の書き方
④風邪(成人編):鑑別診断や抗菌薬の適応など
⑤風邪(小児編):発熱の診かたや熱性けいれんなど
⑥乳児健診(主に1(2)、4、10ヶ月+1歳半、3歳)
⑦高齢者総合機能評価:主に認知機能評価(MMSE)
⑧高血圧のマネージメント:初診から継続外来まで
⑨糖尿病のマネージメント:初診から継続外来まで
⑩気管支喘息(COPD)のマネージメント:初診から継続外来
1日のスケジュール
•
9:00~12:30 外来診療
•
12:30~12:50 外来診療振り返りと前日のレポート発表
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12:50~14:00昼休み
•
14:00~15:30訪問診療同行
•
15:30~16:10外来診療
•
16:10~16:15本日の振り返りと課題設定
•
16:15~17:00レポート作成