研修目標:
地域基盤型/志向性医学教育の考えを基に以下を目標とする。
①地域包括ケアシステムにおける診療所の役割を知る。
②適切な医療面接、身体診察、日常的検査を実行し、論理的な診断推論ができる。
③日常的な健康問題・疾患の診断・治療・療養(育)指導ができる。
④診療所でできる予防医療、特に予防接種、乳幼児健診、特定健診、一般健診ができる
⑤高齢者総合機能評価を理解し、老年症候群、特に認知症の診断・治療・療養指導ができる。
⑥在宅医療の外来・入院医療との違いを理解し、療養支援、医療的ケア、看取りができる。
⑦多職種協働、多職種連携教育の実際を経験し、マネージメントすることができる。
⑧医療保険、診療報酬、介護保険のしくみを理解し、診療所の運営に貢献することができる。
研修場所と期間:
当院(トータルファミリーケア北西医院)にて1年間、9時開始18時半ころ終了、 研修日は当院診療カレンダーに基づく
研修方略:
・初日、2日目は9時からの午前外来と午後の訪問診療を見学し、それぞれ振りかえりを行う。
・3日目より外来診療を行う。午前診、午後診終了後簡単な振り返りを行う。
・訪問診療は最初の2週間は見学が主体であるが、その後他職種を伴い独立して訪問診療を行い、診療録記載、処方、静岡県在宅医療・介護連携情報システムを用いた、多職種への報告を行う。
・1歳半健診、一次救急、(3歳健診、BCG,学校健診、介護認定審査会、園児健診)などの院外業務や病診連携のカンファレンスに参加する。
・毎週木曜日の院内ミーティング(そのうち1回は在宅症例の多職種検討)に参加する
月に1回は各部署ミーティングがあり、スケジュール確認、在宅症例の共有などを行う。
・応接室兼職員研修室のパソコンで「UpToDate」、「DynaMed」、「今日の臨床サポート」等の検索が可能、また当院蔵書の閲覧が可能(無断持ち出し厳禁)である
・毎週水曜日12:30~14:00レジデントデイを以下の目的で行う
研修の状況やポートフォリオの進行状況
認知症判定会議
問題症例検討
勉強会
・保険診療、診療報酬、介護保険のしくみ(4月)
以下希望による
・総合診療、家庭医療のコア(患者中心の医療の方法、家族志向性のケア、生物心理社会システム、行動科学、価値に基づく医療など)
・コモンディジーズガイドライン
・他科領域のプライマリケア
・漢方診療
・内科・小児科アップデートなど
・ケアカフェ、院内勉強会、学会など当院内外の催しの講師、スタッフなどを適宜行う。
・月末のカルテ・レセプトチェック(毎月最終木曜日にレセプト案が印刷されます)
・週の半日耳鼻咽喉科、精神科など他科外来研修を市内医師会医師の協力を得て、行う。
・できるだけ速やかに地域包括診療料に基づく研修を修了する。
1日のスケジュール例
・9:00~9:10 朝礼
・9:10~12:30 外来診療
・12:30~12:45外来診療振り返り
・12:45~14:00昼休み
・14:00~15:30訪問診療同行(後単独)
・15:30(15:00)~18:20外来診療
・18:20~18:35外来診療振り返り
研修に際して注意点(学生、初期研修医、他職種共通)
・研修初日8時50分に当院に集合してください。
・身だしなみに注意してください。
・時間厳守、あいさつを励行してください。
・富士駅からの通勤は可能です(徒歩12分)。昼休み時の外出を考え、自転車も貸し出します。
・外来診療、訪問診療の見学中はオーバーなリアクションをしないよう心がけください。
・外来診療、訪問診療見学中に生じた疑問はなるべく振り返りの時間にご質問ください。
・昼食の宅配弁当希望の場合は当院事務長にお申し出ください。
・時間厳守、あいさつを励行してください。
・応接室兼職員研修室は自由に使え、TVも見られますが、帰宅時は整理整頓してください。
・2017年5~6月に医局を準備する予定です。
トータルファミリーケア北西医院 北西史直